北九州市戸畑区の陶器店「うつわつなぎ」。陶芸作家の松下広樹さん・紗英子さんご夫妻が、「器を通じて、人と人とのご縁がつながりますように」と、丹精込めて作品を生み出しています。

シンプルな器

お店に入ってまず目に飛び込んできたのが、淡いブルーのコーヒーカップ。
きれいなシルエットを描くシンプルなデザインのカップを手に取ってみると、その軽さに驚きます。
「つなぎの器は陶器だけど、土を薄く伸ばして作っているので、軽くて使い心地がいいんですよ」とご夫妻。
底が広い形は安定感があり、取っ手があって持ちやすい一品。一番人気というのも納得です。

酒井田柿右衛門氏に師事

お二人はともに九州産業大学出身。大学院で有田焼の名匠・故14代酒井田柿右衛門氏に師事するなどし、技術や感性を磨いてきたそうです。
10年前、小倉北区に工房を構え、委託販売や陶磁器フェスタでの出展販売を重ねてきました。
お客さまとゆっくりお話できるスペースも持ちたいと、2017年11月に戸畑区のリノベーション家屋「cobaco tobata」でお店をオープン。
当初は合作の作品が多かったそうですが、ここ数年はそれぞれの興味や好きなものを発揮するスタイルへ。広樹さんが食器や酒器などを、紗英子さんが置物やインテリア雑貨を担当しています。

新しい色を作る

新しい色作りへも取り組んでいます。
最新の色は、鉄瓶のようなこげ茶っぽい色。普賢菩薩にちなみ「普賢(ふげん)」と名付けられたその色は、厳かな雰囲気を持ち、力強さと温もりがあります。

色の出方は、釉薬(ゆうやく)量のわずかな差や器の厚みの違いなどで変わるそう。広樹さんは「色って狙った通りには出ないんです。焼き上がった作品を見て、さらに次はより良いものを、より良い色を生み出したいと思い、作陶を続けています」と語ってくださいました。

四季を彩る

紗英子さんが取り組んでいるのは、日本古来の伝統行事やお祭り、神話などをモチーフにした置物。干支の動物、雛人形や金太郎など、小ぶりで丸みのある品々は、その表情にも愛らしさがあります。

「玄関や飾り棚に置いて季節感を楽しんだり、お守りにしていただいています」。

日々の生活を楽しく

「日々の生活を楽しめるような作品を生み出していきたい」−。そう声を揃えられたお二人。
シンプルなデザインの中に技や思いがぎゅっと詰まった器を通じ、しっかりとご縁を感じることができます。

制作に入ると黙々と手仕事をされる後ろ姿も印象的でした。
作品に触れ、ぜひお気に入りを見つけてはいかがでしょうか。

ホームページ:https://tsunagi-2009.amebaownd.com
インスタグラム:https://www.instagram.com/utsuwa_tsunagi/​​​​​​​

取材時期:2019年4月
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うつわつなぎ

住所 福岡県北九州市戸畑区中原西2丁目4―22 cobaco tobata 205号室
TEL 090-9562-4051
営業時間 11:00〜17:00
定休日 水曜日+不定休
URL https://tsunagi-2009.amebaownd.com