芸術の秋はお芝居を観に北九州へ

北九州には、九州、いや、中国・四国地方を含めても
誇らしく思ってしかるべき劇場があるんです。
「北九州芸術劇場」、皆さん行ったことありますか?

「リバーウォーク北九州」の中にある劇場で、本格的な演劇やダンス、音楽イベントからピアノの発表会まで行われています。2003年8月にオープンして以来、九州の公演の拠点として、演劇や音楽のプロからも「いい劇場」だと支持され、“音響家が選ぶ優良ホール100選”に選ばれています。(ちなみに、中国・四国地方では「山口情報芸術センター」のみ。やや難関のようです)

舞台は3つあって、それぞれの収容人数は、大ホールが1,269席、中劇場は700席、小劇場は96〜216席。大ホールは誰もが知るような有名な劇団や俳優さんが座長を務める公演も多く、演者が舞台の下から登場する大迫り・小迫り、仮設の花道や、オーケストラが演奏するスペースまであり、演劇や音楽・ダンスや伝統芸能などの多目的な公演で使われています。

中劇場は、演劇専用ホール。
何といっても客席と舞台が近くて、一体感がすごくて、遠くても18.5m。個人的な感想ですが、劇場や映画館は赤を効かせて高揚感を感じる空間が多いような印象があるのですが、この中劇場はダークブルーを基調としていて、落ち着いた雰囲気なんです。(たまたま私がこれまでにここで観た演目も深みがある俳優さんの演目が多かったりして)

いちばん小箱の小劇場は、あえて色や装飾を加えないシンプルな舞台で、演者や演者が繰り出すパフォーマンスに惹き込まれてしまいそうです。

演劇好きな私の印象としては、九州にやってくるいい演劇の7割ぐらいは北九州芸術劇場で行われている気がします。多いときは月に2〜3度足を運ぶことも。「演劇ってちょっと敷居が高くて、行ったことがない」という人も多いと思いますが、この劇場のホームページやメルマガだけチェックしておくだけでも「行ってみようかな」と思える演目が見つかるはずです!

劇場の話もいいけど、中身が知りたいよという方に2018年下半期で気になる公演を5つご紹介します!

【1】NODA・MAP第22回公演「贋作 桜の森の満開の下」
坂口安吾作品集より 作・演出 野田秀樹

野田秀樹率いるNODA・MAPの最新公演です。

この「贋作 桜の森の満開の下」という作品、実は1989年に初演された後、1992年、2001年と再演を重ね、昨夏には歌舞伎にも生まれ変わるなど、もはや野田作品の金字塔といっても過言ではありません。NODA・MAPとしては初となる本公演は新演出で蘇ります。

役者陣は、NODA・MAP6回目の参加となる妻夫木聡、01年版に続いて出演の深津絵里、古田新太、そして天海祐希は1995年の宝塚歌劇団退団以来初の男役に挑戦するそうです。そのほかNODA・MAP初参加の門脇麦など、顔ぶれも豪華。東京・大阪・北九州とパリでしか観れません。

実はこの作品、前売券はすでに完売していますが、少しだけ当日券が発売される予定です。競争率の高いチケットなので難易度は高いですが、挑んでみる価値は大アリです!

●日時/2018年10/25(木)・26(金)19:00開演
27(土)13:00開演・18:00開演、28(日)・29(月)13:00開演 開場は開演の30分前
●会場/北九州芸術劇場 大ホール
●料金/S席10,000円、A席8,000円、サイドシート5,500円(25歳以下3,000円、要身分証提示・枚数限定)、高校生割引シート1,000円(要学生証提示・枚数限定・2018年9/8発売・劇場でのみ取扱い)
※購入枚数制限あり(お1人様4枚まで)※サイドシートは客席の都合上、舞台が見えづらい場合があります※若干枚数のみ当日券あり※未就学児入場不可(託児あり)
●出演/妻夫木聡、深津絵里、天海祐希、古田新太、秋山菜津子、大倉孝二、藤井隆、村岡希美、門脇麦、池田成志、銀粉蝶、野田秀樹 ほか

【2】「ゲゲゲの先生へ」

こちらは「水木しげるの世界」をモチーフに、今演劇界で熱い注目を浴びるイキウメの前川知大が書き下ろした新作です。SFやオカルトなど、日常の中の異界を描いてきた前川と個性的な実力派キャストが織りなす水木しげるの世界に期待が高まります。

イキウメの代表作「散歩する侵略者」は昨年北九州芸術劇場の中劇場で上演されたほか、長澤まさみ、松田龍平出演で映画化されるなど話題になりましたが、今作はホールも大きくなり、より多くの反響がありそうです。

●日時/2018年11/17(土)18:00開演、18(日)13:00開演 開場は開演の30分前
●会場/北九州芸術劇場 大ホール
●料金/S席8,000円、A席6,000円、ユース4,000円(24歳以下、要身分証提示)、高校生〔的〕チケット1,500円(枚数限定・要学生証提示・劇場でのみ取扱い)
※若干枚数のみ当日券あり※未就学児入場不可(託児あり)
●北九州芸術劇場プレイガイド オンラインチケット、チケットぴあ(Pコード:484-044)、ローソンチケット(Lコード:85121)
●発売/2018年9/16(日)10:00
●出演/佐々木蔵之介、松雪泰子、水田航生、水上京香、手塚とおる、池谷のぶえ、浜田信也、盛隆二、森下創、大窪人衛、白石加代子

【3】PARCOプロデュース2018「チルドレン」

撮影:尾嶝 太

今、世界がもっとも注目する若手女流作家ルーシー・カークウッド(2014年ローレンス・オリヴィエ賞受賞)による悪寒とサスペンスに満ちた傑作「チルドレン」が日本初上演に。

アメリカのブロードウェイで成功を収め、世界中で上演される本作のテーマは、「多くの過ちをくり返し、染みだらけになったこの地球で、今を生きる私たちは生まれ来る未来の子どもたちのために何ができるのか」。

巨大地震、大津波、そして原発事故が起きた現場から遠くない場所に移り住んだ元物理学者の夫婦。そこへ久しぶりの女友達が訪れ、笑い、語らいながらも、徐々にそれぞれの背景が明らかになり、色濃くなる世界の影。現代に生きる私たちは、母なる地球とどう関わるべきなのか…。実力派キャストが濃厚な3人芝居で骨太なドラマを作り上げます。

●日時/2018年10/13(土)13:00開演、14(日)13:00開演 開場は開演の30分前
●会場/北九州芸術劇場 中劇場
●料金/一般6,500円、ユース3,500円(24歳以下、要身分証提示)、高校生〔的〕チケット1,500円(枚数限定・要学生証提示・劇場でのみ取扱い)
※未就学児入場不可(託児あり)
●北九州芸術劇場プレイガイド オンラインチケット、チケットぴあ(Pコード:484-033)、ローソンチケット(Lコード:85117)
●出演/高畑淳子、鶴見辰吾、若村麻由美

【4】KERA・MAP #008「修道女たち」

今年劇団結成25周年を迎えるナイロン100℃のケラリーノ・サンドロヴィッチが、劇団以外の活動の場として2001年より始動したプロデュース企画KERA・MAP。

2015年上演の#006「グッドバイ」が第23回読売演劇大賞最優秀作品賞受賞、2016年上演の#007「キネマと恋人」が第4回ハヤカワ悲劇喜劇賞受賞と話題を集めてきたシリーズの最新作となる本作。モチーフは“修道女”。

キャストには、鈴木杏、緒川たまき、犬山イヌコ、高橋ひとみほか層の厚い女優陣、鈴木浩介、みのすけなど実力派俳優も名を連ねます。修道女の群像劇、未知の世界ですね。

●日時/2018年12/1(土)13:00/18:00開演、2(日)13:00開演 開場は開演の30分前
●会場/北九州芸術劇場 中劇場
●料金/一般7,000円、ユース3,500円(24歳以下、要身分証提示)、高校生〔的〕チケット1,500円(枚数限定・要学生証提示・劇場でのみ取扱い)
※未就学児入場不可(託児あり)
●北九州芸術劇場プレイガイド オンラインチケット、チケットぴあ(Pコード:484-047)、ローソンチケット(Lコード:85124)
●発売/2018年9/30(日)10:00
●出演/鈴木杏、緒川たまき、鈴木浩介、伊勢志摩、伊藤梨沙子、松永玲子/みのすけ、犬山イヌコ、高橋ひとみ

【5】北九州芸術劇場+市民共同創作リーディング「Re:北九州の記憶」

撮影:藤本彦(平成29年度舞台写真「彼らは防空壕で」作:穴迫信一)
北九州の街で長年暮らしてきた高齢者の方々に、子どもの頃のこと、青春時代のこと、初恋や結婚、仕事や趣味についてのさまざまな思い出や記憶を劇作家たちがインタビュー。その記憶の断片を集め、演劇的にまとめ上げ、舞台化する事業「Re:北九州の記憶」が7年目を迎えます。

若手の作家にとっては新たな物語を紡ぐチャレンジ、北九州の人々にとっては、祖父母から孫へと昔話を語り継いで次世代につないでいくような貴重な機会として、北九州芸術劇場にとってはライフワークともいえる作品です。

●日時/2018年10/7(日)14:00開演、8(月・祝)14:00開演 開場は開演の30分前
●会場/北九州芸術劇場 小劇場
●料金/500円
※全席自由※未就学児入場不可
●北九州芸術劇場プレイガイド オンラインチケット、チケットぴあ、ローソンチケット
●出演/内山ナオミ(飛ぶ劇場)、宇都宮誠弥(飛ぶ劇場)、河口玲子(劇団C4)、木村健二(飛ぶ劇場)、鈴木隆太、高野由紀子(演劇関係いすと校舎)、高山実花、寺田剛史(飛ぶ劇場)、平嶋恵璃香(ブルーエゴナク)、宮村耳々、森川松洋(バカボンド座)、脇内圭介(飛ぶ劇場)、渡辺明男(バカボンド座)

取材:2018年8月
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。
最新の情報は直接各スポットへお問い合わせください。
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北九州芸術劇場

住所 福岡県北九州市小倉北区室町1丁目1-1-11 リバーウォーク北九州内
TEL 093-562-2655
URL http://q-geki.jp/