街中を気ままに歩いた後は、本日のお宿「松田屋ホテル」に到着。こちらは16時チェックインですが、早めに入るのがおすすめです。実はこのお宿、幕末の激動を駆け抜けた志士たちが集った地としても有名で、館内にはさまざまな歴史の足跡が残されています。これはじっくり見なきゃもったいないですよ!

こちらの自慢の一つが、廻遊式日本庭園です。四季によりさまざまに移ろう景色はどんな絵画よりも美しく、湯田温泉の思い出をより印象深いものにしてくれますよ。

庭園の一角には薩摩藩の西郷隆盛、大久保利通と長州藩士の木戸孝允、伊藤博文が会談したと言われている「西郷・木戸・大久保会見所」や、長州藩の高杉晋作が志を刻んだ「憂国の楓」なども残されています。この場所で維新の傑物たちが日本の将来について語り合ったのかと思うと、歴史好きならずとも胸が熱くなりますよね。

庭園で歴史の感慨に浸った後は、お待ちかねの温泉にも浸ってみましょう。こちらのお湯は天然温泉掛け流し。無色透明なアルカリ性泉質は肌をなめらかに包み込み、旅の疲れを優しく癒してくれますよ。岩風呂や桧風呂、白狐の湯と巡るうちにほんのり頬もバラ色に。お肌もツヤツヤしてくるはずです。

浴槽から洗い場まで全て岩でしつらえた「岩の湯」。わびさびを感じながらゆったりと今日の旅路を思い出してみては。

家族湯「維新の湯」もぜひ入っておきたいお風呂。こちらの浴槽は、なんと江戸時代末期に作られたもので、西郷隆盛や大久保利通、坂本龍馬などが入浴したのだとか。維新志士も「あ〜極楽だ」なんてつぶやいたのでしょうか。

一押しの客室「沢潟(おもだか)」は、お座敷から眺める庭園と部屋付きの露天風呂が魅力。縁側で湯冷まししながら、ゆるりとしたひとときを満喫しましょう。

「美肌の湯」の効能を実感するのは翌朝。つやつやと輝く頰を見て「このお湯を持ち帰れたら…」と思ったら、こんなお土産はいかが?湯田温泉の若女将や女性起業家が開発した温泉水ミストとシートマスク「ゆだうるる」。パッケージもキュートです。

松田屋ホテル
住所:山口市湯田温泉3-6-7
TEL:083-922-0125
営業時間:チェックイン16:00〜22:00 、チェックアウト〜10:00
URL:http://www.matsudayahotel.co.jp
気持ちよく迎えるゆっくりとした朝。おいしい朝食と朝風呂で気力を充実させたら、お土産探しに出かけましょう。

松田屋から歩くこと2分。「藤光海風堂 湯田温泉店」を訪ねました。

店内には海の幸豊かな山口県長門市に本店を持つ「藤光海風堂」のかまぼこをはじめ、お菓子や萩焼などの特産物が所狭しと並びます。お土産に迷う方のために店長さんからおすすめを教えていただきました。

年代を問わず喜ばれるのが、一番人気を誇る「チーズころん」シリーズ。藤光海風堂の社長さんが、「おかきのように手軽に食べられるかまぼこを」と考案した一口サイズのかまぼこです。ムーミンのパッケージがおなじみなのですが、最近はサッカーの「レノファ山口」バージョンも好評です。

また、新作の山口県長門市の名所「元乃隅稲成神社」の写真をあしらった「かに丸ころん」も自信作ですって。ズワイガニを配合したかまぼこは食感もカニのむき身を意識しているそう。なるほど、まるでカニそのもののような味わいです。

食にこだわる方には最高級かまぼこ「白楽」を。日本近海で獲れたエソを100%使用し、昔ながらの直火造りで仕上げた逸品。弾むような歯触りとジワリと広がる魚の旨味は何もつけなくても十分美味。特別な席にも重宝されそうです。

ムーミンの和風パッケージがかわいらしいめんたい風味のおせんべい。程よい辛みでお茶請けにもお酒のおともにもぴったり。メープルチーズ、とらふぐ、夏みかんチーズと一風変わったフレーバーも新鮮です。

今年販売されたばかりの「山口ふくチップス」は、手頃な価格でちょっとしたお土産や自分のおやつにおすすめ。気軽につまめるおかきですが、本格的なとらふくの味わいが楽しめます。

地元の方が一体一体手作りする張り子の人形も評判です。提灯やのぼりなどの小物まで全てお手製なので、品切れすることもあります。見かけたら迷わず買いましょう。

藤光海風堂 湯田温泉店
住所:山口市湯田温泉4-1-7
TEL:083-932-5585
営業時間:9:00〜18:00
定休日:火曜
URL:http://www.fujimitsu.jp/kaifudo/

お土産を買ったら、帰りの電車までの合間に最後のお楽しみを求めてもうひと歩き。ご当地ジェラートがいただける「gelato & coffee Pelo」に向かいましょう。

「温泉街で女性が立ち寄れるお店を」とオーナーの竹村さんがオープンしたのは、無添加無着色の生ジェラートの専門店。山口県内で採れたフルーツや野菜をベースに作るジェラートは、しっかりとした舌触りと素材本来の風味が鮮やかに広がります。

ショーケースの中で丁寧に練り上げられるジェラート。同じフルーツを使っても日によって色や滑らかさが違うそう。まさに生き物なんです。

一番人気の「湯あがり牛乳」と「ブルーベリーヨーグルト」のダブル。湯あがりに一気飲みする牛乳をイメージしたという「湯あがり牛乳」は、地元の「秋川牧園」の牛乳を使っています。コクがありながらも後味はさっぱり。「ブルーベリーヨーグルト」はコンポートにした果肉とヨーグルトの爽やかな酸味のコンビネーションが格別です。

初見ではジェラートショップだとは思えない味のある古民家。中は座敷席とソファ席があり、グループで行ってもゆっくり味わえますよ。

「gelato & coffee Pelo」では、できたての味わいを何よりも大事にするため、冷凍処理せずに仕込んだその日に売り切ってしまうそう。ここでしか味わえないおいしさを心のアルバムに収めたら、さあ帰路につきましょう。

gelato & coffee Pelo
住所:山口市湯田温泉1-7-26
TEL:083-920-1444
営業時間:11:30~19:00 (なくなり次第閉店)
定休日:火曜、その他不定休あり
URL:http://www.pelo-gelato.com

名残惜しい気持ちを胸に湯田温泉駅へ戻り、あとは列車を待つばかり…。いえいえ、最後の最後はやっぱり温泉で締めくくりましょう。最初に来た時から気になっていたのですが、湯田温泉駅内には列車を見ながら浸かる足湯があるんです。ゆるりと足を包み込む湯田温泉を最後まで堪能しているうちに、遠くからガタタン、ゴトンと懐かしいあの音が聞こえてきましたよ。

これからの季節にぴったりの湯田温泉を巡る温泉旅。皆さんものんびり出かけてみてはいかがでしょうか?

執筆:2018年10月
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