宇部市万倉。中国道を降りて山の中を20分ほど走り続けると、まだ稲が残る田んぼの中に、洗練された店舗がぽつんと立っていました。

LAUGH CAFE & BAKE(ラフ カフェ&ベイク)

扉を開けると、まず目に付くのがショーケースに並ぶスイーツたち。ロールケーキ、ショコラ―タ、オレンジタルト……。派手さはなくても、どれもとても丁寧に作られているのが分かります。

「特に主張するようなことではないけれど、いい素材にこだわって作っています。ホテル時代から、そうでしたから」。そう謙虚に話すのは、責任者の角田諭さん。横浜市にある1927年創業の由緒あるホテルで15年間、パティシエとして腕を磨いた実力派です。

そのホテルで妻の彩乃さんと出会い、2年前に結婚。「いつか自分たちの店を」との夢を、彩乃さんの古里で実現しました。お店では、諭さんが製菓・調理を、彩乃さんがコーヒーなどのドリンクと接客を担当しています。

お店の目の前には、彩乃さんの実家が経営する空調設備会社があります。ラフは、その会社の「カフェ事業部」として、今年6月にオープンしたばかり。諭さんはその事業部の責任者です。明るく、解放的な店内でゆっくりくつろげるのが評判で、地元の常連客がもう何人もいらっしゃるそうです。

テラス席はペットの同伴もできます。犬の鎖をつける金具も設置されています。

お客さんの声から、ランチも開始

当初はカフェメニューのみでしたが、「ランチはないの?」といった声が続いたため、カレーと月替わりのランチプレート(予約制)を用意。カレーは、12種類のスパイスを使った本格的なバターチキンカレーです。キノコやベーコンを使ったキッシュもあります。

「お客さまの声は、やはり大切にしています。地域の方に喜んでもらいたくて始めたお店なので」と諭さん。それもそのはず、カフェは、会社が地域活性化を目的として運営しているからです。

店内には、万倉地区の特産品である赤間硯や、地域で製作されている琴も、さり気なく飾ってありました。

さらに、カフェの向かいの休耕田にはコスモスを植栽。取材に伺ったときには、オレンジ色の無数の花が初秋の風に揺れていました。

地域の笑顔が集う場所に

「この地域が好き。なんか、町の中心部よりずっと開けていて明るいから」。彩乃さんは古里を愛してやみません。諭さんも「静かで、のんびりした空気感がいいですね。夜空も本当にきれいですし」と、万倉での生活に馴染んでいるようです。

店名のLAUGHは「笑う」「嬉しそう」といった意味。このお店を訪れたお客さんが自然に笑顔になって、その輪が地域にどんどん広がってほしいとの願いを込めています。

「これからはお店でマルシェを開くなど、万倉の人たちが気軽に交流できる場所にしていきたい」。そんな地域に根ざした夢を育くみながら、2人は今日も笑顔でお客さんを迎えていることでしょう。

取材時期:2019年8月
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LAUGH CAFE & BAKE

住所 山口県宇部市矢矯331-1
TEL 0836-67-1725
営業時間 11:00~19:00
定休日 火曜・水曜
URL https://www.instagram.com/laugh_cafeandbake/