もういくつ寝るとお正月。2020年の幕開けに、例年とは一味違う初詣はいかがでしょうか。
いつもとは別の神社に足を伸ばすもよし、いつもの神社のご由緒を改めて知るもよし。
下関エリアから、ここいろライター杉山がおすすめの3社をご紹介します。

絵にも描けない美しさ「赤間神宮」

美しい楼門

昔々、浦島太郎が時を忘れて過ごした龍宮城は「絵にも描けない美しさ」と歌われました。赤間神宮の楼門は、そんな海の宮の華やかさを思わせます。

赤間狛犬

祀られているのは、平清盛の孫・安徳天皇。
平家一族の最期を悟った祖母・二位尼の腕に抱かれ、入水したのはわずか8歳のとき。抱き寄せた安徳天皇にどこに行くのかと尋ねられた二位尼は、涙ながらにこう詠みました。

「今ぞ知る みもすそ川のおんながれ 波の下にもみやこありとは」

目の前の波の下にも都があるのだと幼帝に言い聞かせたのです。

お参りする女性

幼い安徳天皇を慰めたのか、自分自身を奮い立たせたのか。
彼女の辞世の句を受けて、安徳天皇のお墓の隣には美しい龍宮城が建てられました。

楼門の向こうに海

こうしたご由緒から、安産、水難避けにご利益がある赤間神宮。
正面から見てももちろん美しいのですが、お帰りの際は一度足を止めて楼門の内側からの景色をお楽しみください。日の光を受けてキラキラときらめく海を背景に、荘厳にそびえ立つその姿はまさに龍宮城です。

●赤間神宮
住所|山口県下関市阿弥陀寺町4-1
TEL|083-231-4138
公式HPはこちら

神の荒魂を祀る「住吉神社」

門の向こう

八百万の神様にも、実はそれぞれ二つの側面があります。一方は穏やかな「和魂(にぎみたま)」、もう一方は猛々しい「荒魂(あらみたま)」です。
「長門国一の宮 住吉神社」には、航海の守り神・住吉三神の荒魂が祀られています。

手水舎

荒魂は勇猛果敢でエネルギッシュな妙用をもたらす一方、その荒ぶりを見せ、災厄を招くこともあるそうです。神様の荒々しい魂を前に、少し緊張してお参りしました。

親子

本殿は国宝に、拝殿は国の重要文化財に指定されている

「住吉」と名の付く神社が全国に約2,300社ある中、日本三大住吉に数えられているこちらの神社。船を守護し、戦を勝利に導いたご由緒から、航海安全や産業開運のご利益があるそうです。青銅で出来た狛犬が、こっそり誓った私の決意を、愛嬌たっぷりの表情で見守ってくれている気がします。

狛犬

●住吉神社
住所|山口県下関市住吉1-11-1
TEL|0832-56-2656

勝負の神を祀る「大歳神社」

正面

大歳神社は、毎年お正月に各家にやってくる来訪神「歳神様(としがみさま)」を祀った神社です。まさか神様は電車通勤ではないでしょうが、下関駅から徒歩5分の好立地。

口コミでは「ため息の出るような階段」なんて聞きますが果たして……

あ、あれか……。ふう……。

階段がたくさん

ため息が出るような階段

この階段は富士山に見立てたものだそう。一段一段、自らの足で歩くことで心身を清める意味があるそうです。

頂上

階段やお社の成り立ちは、平安時代の末期に遡ります。
壇ノ浦の戦いに備える源義経は、富士山を神格化して祀った浅間(せんげん)神社を訪れました。武運の守護を求めて祈りの限りを尽くし、祈念を注いだ弓矢で開戦の矢文を平家軍に放ちます。結果、源氏軍は見事な逆転勝利を収めました。

義経石彫

この勝利をもたらした義経の祈りに畏敬を示し、神祠が祀られたことが大歳神社の起源だそうです。ご利益は武運長久。境内の至る所で義経が開戦の弓を引いています。

義経

勝守

下関では唯一、源氏に縁のある当神社。勝利への効き目は最も強そうです。
2020年、絶対に負けられない戦いが控えている方はぜひどうぞ。

足腰

ちなみに、足腰健康御守もありました。
毎年この階段を元気に上りきれるほど、健康でありますように。

●大歳神社
住所|山口県下関市竹崎町1丁目13番地10号
TEL|083-223-0104
公式HPはこちら

以上、下関のおすすめ神社を私、杉山が厳選してご紹介しました。
よい初詣でよいお年をお迎えください。