20191022日、萩の街にあらたな光が灯りました。ガラス越しに見えるお客さんの愉しそうな表情に「いいお店なのかな?」と期待感が高まります。店内に入ると、心地よい音楽が流れ、リラックスした雰囲気。どんな料理が食べられるのか気になってきました。

新鮮で素材の味が活きる料理を提供したい 

vengoンゴ)」を営むのは、20186月に東京から引っ越してきたという若杉勇一さん、清香(さやか)さんご夫婦。お二人ともお酒が大好きで「料理はワインとセットで楽しんでほしい!」とお酒に合う料理を提供しています 

料理

ムール貝とアサリのワイン蒸しは、コクがあってお酒がすすむ……!

メニューは、南イタリアをベースとした田舎料理で構成されています。素朴で素材の味がダイレクトに味わえるものばかり。地産地消を意識し、食材のほとんどが萩産ストックを持たないために仕込みは基本的に12日分のみで、ストックがなくなれば新しいメニューに入れ替えるようにしています。 

料理

人気のトリッパビアンコ。思わず、ため息が溢れる美味しさ……

こだわりは、えてイタリア語のままメニューを出すということ。 

「お客さんに『これなに?』って声をかけてもらえたら、会話も生まれるし、丁寧に説明することで美味しそうだなって思ってもらえると思うんです」と勇一さん。 

カウンター

分からないメニューがあっても優しく教えてくれるので安心

料理に魅せられ、東京で修行に励んだ20 

勇一さんは愛知県出身。高校在学中に夫婦経営の小さな洋食屋でアルバイトを始め、料理の面白さに魅せられたといいます。卒業後はイタリア料理店に就職。その後も、名古屋市内のお店を転々としていました。
「本当はその頃、広島の尾道に通っていて、そこから西日本に興味を持ったんです。でも2526歳の若者が尾道で勝負する覚悟を決めれなくて。最先端というのも見てみたかったので、まずは一旦東京に出よう、と」 

東京に上京したのは、ちょうどバルやビストロブームが始まった頃。新橋のイタリアンバルに勤め、その日獲れた魚でその日のメニューを組むというスタイルのお店で修行。その後、スペインバルやカフェレストランなどでも働いていました。
「ワインの勉強のために酒屋で働いていた時期もあって、その納品先の1つが清香の働いていたエスニック料理屋でした。そこで出会い、二年前に入籍しました」 

キッチン

こじんまりとした店内では、勇一さんが腕を振るう姿を間近に見ることができる

食材に恵まれた自然豊かな土地 

一方、清香さんは一度服飾関係に就いたもののすぐに退職。その後はカフェや珈琲屋、パン屋さんなどで働き、最終的にエスニック料理屋7年ほど働いていました。
「個人経営のこじんまりとしたお店は、そこが初めてだったんです。でも、そのおかげで勇一さんに『東京でお店をやりたい』と言われたときも、それもありかなって思えました。でも本当に東京でやるの?と突いたら、すぐに地方の候補地がいくつか出てきて…… 

「僕はずっとお店をやりたいと思っていたですけど、東京でやっているビジョンが見えなかったんです。自然の中で、食材が美味しくて……まずはそういう環境に行きたいなと思いました 

初めて萩に足を運んだ際、自然に囲まれた萩の環境に衝撃を受けた勇一さんはその後も何度か足を運ぶようになります。一方、清香さんが萩を訪れたのは引っ越し前の1回のみ。
「私は、ファーストインプレッションで全部決めているんです。萩に来た時にここならありかも、と思って。それに萩はこれから絶対面白くなりそうだよねって話していました」 

ワイン

お店では自然派のワインを提供。料理に合わせオススメを教えてくれる

肩肘張らずに美味しい料理とお酒 

萩に引っ越してきてから1年半、念願のお店がオープンしました。今では、連日多くのお客様で賑わっている様子。
「まだ探り探りですが、毎日いろんなお客さんが来てくれて楽しいです。萩だけでなく、いろんな地域から来てもらいたいし、地域の人には気軽に寄って、毎日でも食べてもらいたいなって。コンセプトは肩肘張らず、普段使いできるカジュアルなイタリア料理店です」 

窓

今後は清香さんが得意とするエスニック料理のランチ提供や、2階スペースも開放予定

「萩は食材がいいので、『いい素材を料理人が扱うとこういうことになるんですよ』っていうのを提示したいです。外食の良さって、自分では作れないものを食べられることだと思うから。食事を楽しみに来てもらって、料理人の価値を見てもらえたらいいなって。そこにいいお酒や会話があったらいいですよね」 

外観

 飾ることなく、イタリア料理と素材の魅力を優しくお話ししてくれるお二人。訪れる度に美味しいお料理に出会えることが嬉しく、本当に毎日通ってしまいたくなるお店です。わざわざでも、何度でも、足を運んでみてくださいね。お二人が作るお料理と空間に頬が緩んでしまうこと、間違いなしです。 

 

 

Vengo 

住所|山口県萩市大字江向3区458番地7 

TEL|0838-21-5976 

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