かつて御成道(おなりみち※)として栄えた萩市の商店街に、再び活気が戻ってきています。2019年8月、新たなカルチャースポットとも言えるお店が誕生しました。それが今回ご紹介する「PIZZA NY(ピザエヌワイ)」。
※将軍などが通るために整備された道
ニューヨーカーが作る本場のニューヨークピザ
内装は、ニューヨークのダウンタウンをイメージ。店主でニューヨーク出身のショーノさんご本人が描いたイラストが大胆にあしらわれています。建物の外まで溢れるピザの香りに、おなかの虫が鳴いています。さっそくピザをオーダーしてみましょう。
ニューヨークピザはサイズが大きくて、生地が薄いクリスピーであることが特徴だそう。ニューヨークで有名なトッピングであるペパロニやソーセージに加え、PIZZA NYでは、野菜などはなるべく萩産を使っています。これまで、萩産のしらすを使ったピザや萩産の蜂蜜を使ったピザなどを期間限定で提供してきました。好きなピザを選ぶと、その場であたため直してくれるので、いつでも熱々でいただくことができます。

ピザ2ピースにジュースで750円という良心的なセット価格!
大都市ニューヨークを離れ、萩の街へ
店主のショーノさん、麻衣さんご夫婦の出会いは、遡ること12年前。福岡県出身の麻衣さんは美容師を志してニューヨークへ移住。たまたま山口県萩市出身の方と同じシェアハウスで暮らすことになり、その友人の紹介でやってきたのがショーノさんでした。
二人はすぐに意気投合、出会いから間もなく交際をスタートさせました。それから結婚や出産を経てもニューヨークで暮らし、毎年福岡には帰ってきていました。
転機は3年前。初めて萩を訪れたショーノさんが、萩の自然豊かな土地柄に惚れ込み、拠点をニューヨークから萩に移すことに決めました。

1ピース350円からとリーズナブルなので、おやつにもお食事にも
地元の方がふらっと立ち寄れる店に
オープン以来、PIZZA NYはいつも盛況。ニューヨークには街角ごとに1軒はお店があって、歩きながら食べられるそうですが、山口県内では初めてのニューヨークピザのお店です。例にもれず、ショーノさんと麻衣さんもピザが大好きで週に1回はデリバリーのピザを頼んでいたといいます。
「ニューヨークのピザ店のように地元の方が気軽にふらっと立ち寄れるお店を目指しています。本当はもっと、地元の高校生にも来てもらいたいと思っているんです」
そう話す麻衣さん。4月からは子ども英会話のクラスなども予定しているのだそう。地域、そして子どもたちに対しても温かく向き合っている様子が印象的です。

店頭の黒板はいつも可愛らしいアニメのイラスト。定期的に書き換えられる楽しみも
「次の目標は、地域の行事にも出られるように、キッチンカー用にトラックを手に入れたいです。基本はお店にいて、休みの日などにイベントなどに出られたらいいなと思っています」と麻衣さん。ショーノさんはフランチャイズ展開したいという野望もあるのだといいます。
ちなみにお店のロゴはショーノさんのデザイン。日々のInstagramの発信は麻衣さんが担当しています。2人の突き抜けたセンスに、萩の新たな光を見たように感じます。ニューヨークのカルチャーを体感することができる貴重なスポット、そして美味しいピザを味わいに、萩まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
PIZZA NY
住所|山口県萩市東田町132
電話番号|0838-21-5388
営業時間|11:00~19:00
定休日|日曜・月曜・祝日
執筆時期:2020年4月
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