「こんな状況だからこそ、『あの年には、あんな素敵なこともあったね』とみんなのいい思い出になるライブにしたい」

山口県を拠点に活動しているボーカリストLinoさん今年(2020年)1122日、デビュー5記念の屋外ライブを企画しています。当日Linoさん本人だけでなく、地元高校生や和太鼓グループなども出演予定。「ステージに立つ夢を追う子どもたちや、地元でずっと頑張っている皆さんと一緒に思い切り楽しめるライブを創り上げたい実現に向けて奔走するLinoさんに、「歌うこと」に込めた想いなどを聞きました。 

Linoさん

―デビュー5周年、おめでとうございます。ライブの準備は順調ですか?

実は、このライブには大きな変更がありました。当初は地元の周南市文化会館でのホールコンサートのつもりで、昨年11に会場も予約していたんですところが新型コロナウイルスの流行を受け、開催が難しくなって悩んだ末にキャンセすることに決めました。それでも形を変えてなんとかできないものかと考えて、米泉湖公園山口県下松市での屋外ライブに切り替えたんです

―屋外ライブでも、コロナの状況によっては難しくなるかもしれませんね。

ええ。ですので無料ライブとして、場合によっては無観客で行うつもりです。web配信もできたらと考えています  

アーティストを目指す生徒たちに、ステージの経験を

―無料、そして無観客でも開催する。そこまで強い気持ちでライブを行うのには、5周年記念というだけでなく、別の理由もあるのですか?

当日は周南市内の桜ヶ丘高校アーティストコースの生徒たちと一緒に、オリジナル曲「明日への笑顔~君へ~」合唱予定しています。生徒たちはコロナ影響で集まって歌う機会を奪われ、悲しい思いをしているんです。そんな彼らに、屋外だからこそ思い切り歌える場を提供し、同時にステージに立つ喜びを経験してほしくて。合唱CD化し、クレジットには生徒たちの名前も記載します

「明日への笑顔~君へ~」のプロモーションビデオ

また、同じ市内にある熊毛北高校の生徒たちによるファッションショーや、私もメンバーの「徳山大太鼓回天」の演奏、親交のあるよさこいグループ「周防紅連」の演舞などもあります。 

よさこい

「周防紅華連」のバックで歌うLinoさん(本人提供)

「web飲み会」で、地酒や名産品をPR 

―なるほど。縁あって共演する方のためのライブでもあるのですね。ところで、無料となると費用などはどうされるのでしょうか?

クラウドファンディングで支援を募っています。関わっていただいたすべての良き思い出となるステージを一人でも多くの皆さんと一緒につくっていきたいので。ご支援いただいた方へは、合唱曲を収めたCDDVDなどライブ関連品を贈らせていただきます。また、遠方の方へは地元企業の産品を食べたり、飲んだりしながら私と語り合う「web飲み会」コースもあります

―web飲み会?

ええ。地酒や、手うちうどん、ハム・ソーセージなどの各コースから一つを選択していただます。その産品を宅配自宅へお届けて、私とネット上でおしゃべりしながら食べたり飲んだりしよう、という企画です。ファンの方に、山口の素晴しい商品を知ってもらいたい。それをきっかけに、その商品のファンにもなってもらいたいと思っています。

―地元産品のPRを兼ねているわけですね。

そうです。これまで私を支えていただいた地元への恩返しが少しでもできたら嬉しいですね。  

「できない理由」をクリアにする大切さ

―ボーカリストとなって5年。振り返ってみていかがですか?

最初は右も左も分からないなかでのスタートでした。「歌いたい」という想いだけでしたね。自信もなかったのですが、行動し続けていると不思議と助けてくれる人と出会ったり、応援してくれる人が増えていったり。本当に周りの方たちに支えていただきました。感謝しかありません。  

Linoさん

 ―このたびのライブには、高校生にステージを経験してもらいたいとの気持ちがあると言われていましたね。Linoさんから、これから夢を追う彼らに伝えられることはありますか?

私は必死に走ってきただけなので、かっこいいことは言えません。でも、ひとつ大事に思っていることは「できない理由をはっきりさせる」ということですね。

―できない理由をはっきりさせる?よく自己啓発系の本などには「できない理由ではなく、できる理由を探せ」といったことが書いてありますが、その真逆ですね。

だって、できない理由が分かれば、それを解決すればいいだけですからそうすれば、「できない」、「できる」えられるんです。私が5年間続けて来られたのは、できないことを明確にして、「これできないんだけど、どうしたらいいですか?とヘルプを出すのが上手だったからだと思っています。熱意を持って行動を続けていれば、自分ができないことを手伝ってくれる人現れます。そんな人との出会いや縁を大切にしながら、シンプルに行動を積み重ねていけば必ず道は拓けると信じています。 

「生きていることは、当り前じゃない」 

―そもそも、ボーカリストとして生きていこうと決意された背景には、どんなきっかけがあるのでしょうか?

やはり、病気が分かったことですね。歯科クリニックで働いていた2015年、脳の難病である「もやもや病」が発覚したんです。「いつ死んでしまうか分からない。だったら、残された時間を思い切り自分らしく生きよう」と決10代のころから漠然と夢見てきた歌手になろう

「命があること、生きていることは当り前じゃない」。それが私の活動の根底にある想いです。だから時間の許される限り歌を届けたいし、講演などの機会をいただいたときには夢を追って生きることの大切さを伝えています。  

講演

講演会で自身のストーリーを語るLinoさん(本人提供) 

―これまでの活動で、特に印象に残っているエピソードはありますか?

2年前の夏に広島県庄原市にある地域のお祭りで歌わせていただきました。ステージの後で、小学5年生の子どもたちが3人寄ってきて、「とても良かった」と喜んでくれたんですね。また歌いに来てほしいと言うので、プロフィールを手渡しました。すると一週間後に市役所からメールが来て、「10月のイベントでも歌ってくれませんか」と。聞けば、その子たちが学校の先生に「どうしたらLinoさんを呼べますか」と質問したらしく、先生は「役場の支所に行ってみたら」とアドバイス。すると、その子たちは本当に支所を訪れて「あの人を呼んでほしい」と直談判したそうですイベントに行くと、ポスターの私のところに「小学生プロデュース」と入っていました。

イベントの、その子たちのノートのコピーを見せてもらいました。そこには私を呼ぶための行動リストが書かれてたんです。分からないことを明確にして、親や先生に聞きながらクリアしていったプロセスがしっかり記録されていました希望を叶えるために、自ら考えて行動していく。私を呼んでくれた熱意とともに、小学生でもここまでできるんだということに深く感動しました。 

クラウドファンディングで「一緒に最高のライブを創りたい」 

―熱意を持って、夢を形にしていく。Linoさんが歌を通じて伝えているメッセージそのものですね。最後に、5周年記念ライブ、改めてどんな時間にしていきたいと思われますか?

コロナの影響で、私もホールコンサートだけでなく、あらゆる活動ができなくなりました。

これからどうやっていくか、すごく考え、悩みましたそんななか、心配しファンの方が優しい声を掛けてくれて、支えられていることに改めて気づいたんです私は本当に人に恵まれているんだなと……。だから11月のライブは、これまでいただいたご縁やご恩を次へ渡して、最初の一歩を踏みだそうとする人の後押しになるような時間にしたい。出演者、スタッフさん、そしてご支援いただく皆さんと一緒に、そんな素敵なライブを創造できたら最高に嬉しいです。 

 

学生や地元の人たちとYamaguchiを盛り上げたい!|【山口・広島・福岡】クラウドファンディング|KAIKA

ボーカリストLinoが山口を盛り上げるために、高校生やよさこい・大徳山太鼓のチームなどと三密に配慮した屋外ライブを開催。その中で披露する学生たちと歌う曲「明日への笑顔~君へ~」をCDに収め、学生や学校、病院に贈りたい想いを叶えるプロジェクトです。 私の5周年記念コンサートを山口のためのものにしよう!と奮起。 ボーカリストLinoとして育ててくれた山口へできる私の恩返しのカタチ。 …

執筆時期:2020年7月
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