新型コロナウイルスの影響で自宅にいる時間が長くなりがちな現在、これをに「断捨離した」「片付けしている」という話もよく聞きます。ただ、そう思ってみてもなかなか実行できないいう人も少なくないのではないでしょうか? 

どうすれば楽しく、リバウンドしない片付けができるのか。整理収納講座などを開いているシアワセ空間計画室(山口県和木町)柴田さちこさんにアドバイスをいただきました。 

椅子

柴田さちこさん

片付け本を読んでも実践できないのは、なぜ? 

「そもそも、片付けってなんでしょう?」
改めて柴田さんからそう聞かれ、すぐには答えられませんでした。きちんと収納すること?キレイにすること 

「一口に片付けと言っても、人それぞれで定義が違うんですよね。基本的に、使ったものを元の場所に戻すことです  

そうすると、戻す場所、つまり定位置を決める必要が出てきます。コップならコップ、ハサミならハサミの「あるべき場所」を決めていく。れによってった状態が続くか、リバウンドしてしまうかが分かれると柴田さんは言います。  

「使ったものをその辺にポン、ポンと置くタイプなのか、きっちり並べるのが苦にならないのか。または生活の動線はどうなっているのか。そんな自分の性格や家の作りなどを考慮しないと、当然無理が生じてきます」 

例えば、脱いだ衣服をリビングの椅子などに掛けてしまうクセがある場合。洗濯機までの距離が遠く、そこまで行くのが面倒なのが原因かもしれません。とするなら、脱いだ服を入れるカゴをリビングの隅に設置するだけで解決できる可能性も。 

「できない理由は人それぞれ。そこが分からないままだから、本に書かれていることをやろうとしてもうまくいかないのです。だからこそ各ご家庭の事情に応じたオーダーメードの解決策必要なんですね 

人

丁寧に捨てないと、逆に捨てられなくなる? 

片付ける際に、避けて通れない「捨てる」という作業。ただ、ここでつまくという話もよく聞きます。筆者もその一人。捨てられず何年も持ち続けている本や衣類がたくさんあります。 

柴田さんは「捨てられない理由は、ひとつ、ひとつ違」と言います。 

思い出があるから、記念だから、高価だったから……。確かに、ものによって異なります。だからこそ、これまで捨てられなかった理由をしっかり見ていくことが大切になるとのこと。 

「その場の勢いや第三者の意見だけで捨ててしまうと必ず後悔することになります。すると、それ以降『捨てるとあとで後悔する』と考えるようになって、余計にものを溜め込むようになっちゃうんですよね 

さらに、思い出の品なども、時間を置いて見直す必要があるとのこと。「10年前に大切だったものでも、いま大切とは限りません。同じく、いま大切だとしても、数年後には変わっています。価値観は流動的ですから、定期的に見直したほうがいいですね 

手元に何を残す決めたなら、それらを家のインテリアに合ったお気に入りの収納ボックスなどに収めていく。すると、「片付け=喜び」となり、自然と整理整頓が進むようになっていくそうです。 

棚

片付けの先に訪れる「シアワセ」 

いままで、片付けようとしても何度も挫折してきた筆者。柴田さんの話を聞きながら再びやる気になったものの、部屋の片隅に積み上がった本や衣類などを思い浮かべるだけで、どうしても気持ちが重くなってしまいます。 

「早く片付けたい。でもいままでできなかった。でもやらないと……。そんな思いが頭の片隅から離れず、気持ち曇りがちになるという人は珍しくありません」と柴田さんは言います。「でも逆に、1日でも早く片付けたなら、その分、残りの人生を晴れやかに過ごせるんです」 

片付けなければという義務感、それができないことへの自己否定、散らかった部屋で過ごす心理面への影響いままで抱えていた、そうした目に見えない重荷から解放されるなら、確かに晴れやかな気持ちで過ごせるかもしれません 

「しかも、そこは自分用にカスタマイズされた気持ちのいい空間。日々の暮らしシアワセを感じられると思うんですよね 

セミナー

整理収納セミナーで講師を務める柴田さん

コロナ禍のいまだからこそ、ご夫婦で 

取材をしたのは202011月半ば。新型コロナウイルス収束する気配なく、リモートワークを続けている方も多い時期でした。柴田さんはいまは、片付けを通じて夫婦の関係性を改善するチャンス」と強調します。 

その理由は、 

1.普段、妻がどれほど家事に追われているのかを夫が知るいい機会になる。
2.家事の分担などについて話し合う時間をつくれる。
3.より過ごしやすい家にするために、協力して片付けを始められる。
4.その際、ものに対する価値観を確かめ合ことで、互いの理解を深めることができる。

「主人は忙しくて聞いてくれない、伝えてもどうせやってくれないという声をよく聞きます。いままですれ違ってきたからこそ、敢えて向き合ってみてはどうでしょうか?」と柴田さんは勧めます。 

人

ただ、そうは言ってもこれまでの関係性から話が進まないという家庭も珍しくないのではないでしょうか? 

そういう場合には、私たちのような片付けのプロに気軽にお声がけください。間に人を介すと話し合いやすくなりますし、実は男性のほうが片付けに夢中になったりします。こんな時期だからこそ、ご夫婦でシアワセ空間づくりをスタートしてみませんか」 

 

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柴田さちこさん 

整理収納アドバイザー1級、同2級認定講師、インテリアコーディネーターなどの資格を持つ。2012年、「シアワセ空間計画室」を設立し、講座や個別コンサルティングを行う。2016年には時短家事コーディネーター資格講座を立ち上げ、東京、札幌など全国で開講。講座から約500人の資格認定が生まれている。 

        

 

執筆時期:2020年11月
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住所|山口県和木町 

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