「やりたいことがあるけど、生活のために諦めた」「将来のことを考えると、不満があっても自分が犠牲になるしかない」こうした言葉、日常的によく聞きます。 

「特に、やりきれなさを抱えながらじっと耐えている主婦の方は少なくありません。私もそうでした。でも一歩踏み出せば、新しい世界で自分らしく生きることも可能なんです 

そう話すのは、山口県山口市でリンパケア(※)サロン「ルミエ・アムール」運営する藤岡真由美さん。セラピストとしてだけでなく、リンパケアを通じ女性の自立」のサポート続けている藤岡さんにお話を伺ってきました。 

藤岡さん1

藤岡真由美さん

リンパケアを初体験。無自覚な「コリ」に驚く 

藤岡さんのサロン、山口市阿知須の自宅マンションの一室にあります 

取材の前に、まずはリンパケアというものを体感してみることに
実を言うと、これまでにこうした施術を受けた経験はほとんどありません。普段、コリなども感じないため、受ける動機がないのです。 

だから「かなり凝っていますね」と藤岡さんから指摘されたときは、びっくりしました。
「この後頭部のところかなり固くなってゴリゴリしているのが分かりますか?リンパが滞っている状態です」肩や腕などにも同じようなコリがあることがわかり、ケアしていただきました。  

わずか10分ほどでしたが、身体が軽くなったように感じました。  

「凝っている自覚がない方も珍しくありません。といって放置しておくと老廃物が溜るばかり。など、ほかの症状となって現われることもあります」 

マッサージ

藤岡さん提供

学び始めて、人生が大きく変化 

柔らかい口調で、専門的な話も分かりやすく説明する藤岡さんですが、もともとは「ごく普通の主婦だった」そうです。 

高校卒業後、信用金庫などに勤めるなどして22歳で結婚。子育てをしながらパートを続けていましたでも、ずっと満たされないものを感じていたんです。やり甲斐が足りないというか……」 

モヤモヤとした気持ちを抱えていた33歳のとき、知人から紹介されて出会ったのが同市内ロンを開く女性でした。話を聞いているうちに、その女性のリンパや身体、健康への考え方などに強く惹かれ、「探していたのはこれだ。私もセラピストになろう」と決意。女性のもとで働きながらを深めました。 

6年間かけて知識技術などしっかり身につけ2015年に独立。自宅サロンを開ました。 

花

ルミエ・アムールとは、「愛の光」を意味するフランス語

ものの見方も変化。心の滞りも解消  

こう書くと独立まで何の問題もなくスムーズに進んだように思えますが、もちろん、その間にはいろいろな壁があったとのこと 

「でも、そういったものも乗り越えたり、解消したりすることができる自分になっていったんです。学んでいくうちに視野が広がり、物事の捉え方が変化したんだと感じています」 

例えば、以前は身内に対して感情的になることも多かったとか。ところが次第に相手が見ている世界を理解できるようになり、違う意見や価値観でも受け止められるように。「心の滞りがなくなったんだと思う」。そう振り返ります。 

そんな自身の経験も踏まえ、藤岡さんは施術の際の「対話」を大切にしています。 

対話

藤岡さん提供

お客さんがいらっしゃったとき、身体がこわばっている方も珍しくありません。お話を聴いていると、胸の内を語られた瞬間にふっと、そのこわばりが消えて柔らかくなることがあるんです。心と身体が密接に繋がっている。日々お客さんに接しながら、そう実感しています。 

自身に大きな変化をもたらせてくれたリンパケアの世界を伝えるため、2016年には養成講座を開講。これまでに30人近い女性が受講し、うち10人ほどはセラピストとして活動しています 

自立を目指す女性を本格サポート。協同組合も計画中 

そして藤岡さんがいま目指しているのは「女性の自立」をサポートすること。2020年からは同業者ととも「セルフリライアンス・スクール」スタート。セラピストとして精神的、経済的に自立リライアンスし、幸せになる女性を増やしたいそんな想いを込めています。 

さらに、同じ方向性のリンパケアセラピストたちと、協同組合の設立計画
「公的な認可を得ることで、社会的信用が上がります。組合として資格を発行し、定期的なフォローアップ研修などを開きながら、しっかりサポートしていきたいと考えています」 

こんなときだからこそ「半歩でも、前へ」 

コロナ禍のなか、先が見通せず、これまで以上に不安やモヤモヤを抱えながら過ごす女性が増えている現在。半歩でもいいので足を踏み出すことで世界変わります」と藤岡さんは強調します。 

「私自身、辛いこともありましが、たくさんの方に支えられていまがあります。その恩返しとして、今度は私が背中を押してあげたい。女性たちが自分の可能性に気づいて自立への道を歩むきっかけとなることを願っています 

 

※リンパ(液)とは、細胞の老廃物などを回収する液体。体内に800箇所あるといわれるリンパ節で濾過される。運動不足やストレスなどが続くと老廃物がリンパ節に溜り、コリや痛み、病気などの原因となることとも。リンパ節を刺激し、本来の流れを取り戻すのがリンパケアの目的。 

 

 

執筆時期:2020年11月
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