「築100年ほどの古民家で、主婦たちがピザ屋さんを始めたらしい 

そんな噂を聞いてやってきたのは、山口県防府市の北部、小野地区川沿いに広がる田畑と、点在する民家の間を抜ける県道をしばらく走ると、のぼりを掲げた民家がありました。 

建物

「あずま屋・虹」。この白い建物の隣にたつ平屋が、その店舗のようです。 

建物

室内は、もともと和室だった4部屋のふすまをすべて外し、フローリングにしてありました。柱や欄間などが、歴史を感じさせます。 

テーブル

自家製野菜をふんだんに使って 

提供しているピザは、「地元の季節野菜キーマカレーキノコとシーチキン季節のフルーツ4種類。 

このうち、地元の季節野菜ピザを注文してみました。カボチャ、ピーマン、トマト、玉ねぎにウインターが載っています。 

ピザ

素朴で、とてもあっさりとした味。脂っぽさもなく、いくらでも食べられそうな感じがします。よく見ると、生地薄い赤色をしていました 

「これはトマトの色。生地に練り込んでいるんです」。そう話すのは、この建物のオーナー、東福和美さん。トッピングの野菜は、お店を一緒に運営している主婦仲間が自家栽培したものを持ち寄っているそうです。 

人

東福和美さん

もう一品、キーマカレーもオーダー。
セロリ、玉ねぎ、椎茸、ピーマンなど15種類の野菜を煮込んでつくるルーは、濃厚なのにすっと身体になじむような食べやすさ。スパイスも強くないため、子どもからお年寄りまで幅広く人気とのことです。 

ピザ

季節のフルーツは、リンゴや桃、イチジクなど、その時々の旬のものをトッピングしたデザートピザ。ハチミツなどで味付けしているそうです。 

土曜、日曜日の11時~15時のみ営業。取材に伺った日は土曜日でしたが、家族連れなどが次々と来店し、開店3時間ほどで60枚以上のオーダーが。厨房内はずっと活気に満ちていました。 

キッチン

そもそも、どうしてピザ店を開くことになったのでしょうか?お客さんが引いた頃合いをみて、東福さんに聞いてみました。 

もともと、交流スペースとして活用 

の辺りにはコンビニさえなくて。気軽に寄れるお店のようなものがあったら喜んでいただけるかもと思ったんです」 

東福さんが防府市の中心部から野地区にやってきたのは6年ほど前。知人から勧められ、この木造民家と、県道に面した白い家を購入したことがきっかけでした 

「こっち(木造民家)は、あまりに古いので解体するつもりだったんです。でも、地域の方から『この辺りには集まれる場所がない』という話を聞いて、じゃあここを使ってもらおうかと」。これまで、近所のおじいちゃんの誕生会や、同窓会の会場として活用してきました。 

専門家に学び、試作を積み重ねて 

「もっとなにか、地域の人たちの喜び繋がるような使い方できないか……」。そう考えていたときに、東北廃校を利用したピザ屋さんがあることを知ります。「そこはガス釜を使って焼いていました。これならここでもできると思って」 

地区内の主婦仲間5に声をかけ、専門家の元に通うなどして勉強。「こんな味はどう?」「こうしたらもっと美味しくなるかも」と知恵を出しあって試作を積み重ねながらオリジナルメニューを開発し、202011にオープンしました。 

「小野地区の憩いの場所になると嬉しい」と話す東福さん

「小野地区の憩いの場所になると嬉しい」と話す東福さん

道路沿いということもあり、サイクリストが訪れることも多いといいます。将来的にはサイクリストの立ち寄り場「サイクルステーション」への登録も検討してます。 

東福さんは「夏場にはかき氷を出すなど、これから季節ごとのメニューも充実させていきます。みんなで無理のない程度に協力しながら、地区全体しさが広がるようなお店にしていきたいですね」と話しています。 

 

 

 

執筆時期:2020年12月
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住所|山口県防府市中山85-1

営業|土曜、日曜11:00~15:00 

TEL|0835-36-0230