山口県柳井市。のどかな田園風景が続く県道を走っていると、ヨーロッパの田舎町にあるようなかわいい建物があります。 

 

外観

「カフェテリア グランジュテ」
親子3人が多彩な手作り料理を提供しているお店です。 

テーブル

メインディッシュは8種類。バイキングも盛りだくさん 

メインディッシュをび、そのほかのおかずはバイキング形式自由に取り合わせていくスタイル。メインディッシュは、ハンバーグや手羽先の唐揚げ、ココナッツカレーなど8種類あります 

黒板

バイキングは、唐揚げ、豆腐の煮物、卵焼き、サラダ……など20品近く並んでいます 

肉

野菜は地元の朝市から 

筆者は「手作りコロッケととりのフライ(ムネ肉)」をメインに、煮物やサラダを加えたボリュームたっぷりのランチに。どれも程よく薄味で、家庭的。とりのフライは油っこさがなく、あっさりとしています。野菜も、甘みを感じるほどに新鮮でした。 

揚げ物

「ほとんどの野菜は地元の朝市で仕入れています」と話すのは、中坪和枝さん。息子の伸晃さんと、調理を担当しています。 

いらっしゃい。どうぞこっちへ」とお客さんに声を掛けるのは、ご主人の孝志さん中坪さん一家の自然なもてなしが好評で、午前11時の開店と同時にお客さんが次々と来店されていました。 

厨房

Uターンを機に、「家族でお店を」 

中坪さん一家がこの場所でお店を始めて、ことしで12年目。孝志さんの定年を機に、広島市から孝志さんの実家にUターンしたのがきっかけでした。 

カフェの開業は、和枝さんの発案でした。広島でも手作りケーキのお店を10年間経営していた和枝さんは、「ここで何かできることはないかなと考えてみたんです。私は料理するのが好きだったので、今度はカフェがいいと思いました振り返ります。「息子も調理の学校を卒業しているし、一緒にできなと 

店舗のイメージをイラストで描いたり、気に入った建物の写真切り抜いて紙に貼り付けたりして、構想を固めていきました。和枝さんの本気の姿に孝志さんも動かされ、水田の一部を埋め立てて店舗を建設。2010年4月、オープンしました。 

看板

グラン・ジュテとは、バレエで「高く跳躍する動き」を指すフランス語。言葉の響きが気に入り、「お店も飛躍できるように」との願いを込めて名付けています。 

ただ、周りは水田が広がる中山間地域。目の前の県道も、交通量が多いとは言えません。 

「お店としては不利な立地かもしれませんが、日本の原風景のような景色を眺めながら和んでいただけたらと思って」(和枝さん) 

田園

お店の前に広がる風景

まるで自宅にいるような居心地の良さ  

なにもない。それこそがひとつの贅沢なのかもしれません。お客さんたちも、窓の外を眺めながらゆっくり食事を楽しまれていました。 

岩国、光、下松など、近隣からのお客さんが多いとのこと。毎月のように来店される親子連れのほか、広島でのケーキ店時代常連だった方がわざわざ訊ねてくることも。  

「どっから来ちゃったんかね?」
「えらい久しぶりじゃねえ」 

孝志さんの気取りのない接客で、初めてお客さんもすぐに打ち解け、表情が柔らかくなります。 

夫婦

中坪孝志さん、和枝さん夫妻

季節ごとのイベントなどはないものの「初夏にかけて、庭にバラがたくさん咲くんですよ」と和枝さんは待ちきれない様子。そんな素朴も、きっと魅力のひとつ田んぼの中のグラン・ジュテはまた帰りたくなるような、本当にat home”(家にいる)なお店でした。 

 

 

執筆時期:2021年3月
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住所|山口県柳井市伊陸6162-6 

営業|11:00~14:00 

定休|火曜、水曜 

TEL|0820-26-1288