山口県下関出身の書道家万美(まみ)さん。カラフルな色使いやダイナミックな筆の動きで制作される「書」は、国内外で注目を集めています。 

小学生で出会った習字 

パフォーマンス

とても楽しかったんです」
万美さんは、小学3年生の国語の授業で初めて筆を持った時のことを、こう振り返ります。
すぐに、習字教室の門を叩き、どんどんのめり込んでいったそうです
高校生まで通い続け多数のコンクールで受賞
「何十枚も何百枚も書いてこれだ!と思える1枚が書けた時本当に嬉しかった。今でも書道を続けているのは、楽しさの裏にある『なかなか書けない悔しさが原動力なのかなと思います 

一回勝負の書道パフォーマンス 

パフォーマンス

縦書きでは、持ち手「筆管」の短い特注の筆を使うという

大東文化大学書道学科への進学を機に上京。そこで、当時まだあまり馴染みがなく、万美さん自身も知らなかったという「書道パフォーマンス」に巡り合います。
「大きな筆を持ち、音楽に合わせて、文字を書く。美しい文字を書くのとは違い、自分を表現できる一回勝負のパフォーマンスに夢中になりました
さらに、ヒップホップが好きで、クラブハウス自己表現しているラッパーやDJを見て、書道融合考えた万美さん
クラブイベントでは、黒いだけじゃなく、カラフルなペンキを使たり、英語書いたり。伝統的な書道界からは『あれは書道じゃないと言われることもありましたが、自分が納得のいくアートを求めてもがき続けていました 

下関と東京の2拠点生活へシフト 

コーヒー

下関市の自家焙煎珈琲専門店「TAKADA COFFEE」の襖に、コーヒーで墨をすって書いた「珈」「琲」

10年以上にわたり東京を拠点国内外で活動していましたが、昨年から、生まれ故郷の下関にもアトリエ兼自宅を構え、2拠点生活をスタートさせた万美さん。
その理由を、コロナ禍対面で行うパフォーマンスや個展の機会減りました。一方で、ロゴデザインなどオンラインの依頼やリモート会議はすごく増えて、働き方を考えるようになったんです」と話します。
「潮の流れを飽きずに見続けたり、夕焼けを見たり子どもの頃は当たり前すぎて気づかなかった自然の素晴らしさを身近に感じながら制作できる良さが下関にはあります 

空間演出としてオフィスビルの壁に書を 

人

最近、壁を見ると、何か書けないかなって考えていますと笑顔を見せてくれた万美さん。
今、特に力を入れていきたい制作の一つとして、「オフィスビルやお店の壁に書を書くことを挙げます
仕事場所か、食事をする場所か、そしてその仕事や食事はどういうジャンルか。そういったことを踏まえ、壁の大きさをしっかり測り、文字書体、色などをじっくり構想し、それぞれの空間一体感出る書を書いていきたいですね 

 

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書道家 万美さん 

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記事中最後の写真で書かれている作品は AzureHiroshimaBase に飾られています。

 

 

執筆時期:2021年3月
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