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2019/04/12

イライラの原因を紐解き、心をラクにするレシピ

by 松井 美由紀
傾聴のカウンセリング、メンタルケア、NLP、統計心理学、ゲシュタルトセラピー等を学び、現在は、セラピールームココアップ代表、心理セラピストとして活動中。子育て中…

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イライラする感情を好きな人はいないかと思います。それでも起きてしまい、持て余し気味な感情。そのイライラを紐解いていくレシピをご紹介します。

リリイさん(仮名・30代)の例を見てみましょう。

リリイさんは今の仕事にやりがいを感じていますが、今年に入り、新たに加わった部下に対して、毎日イライラしています。「片付けを率先してやらない。すぐに無理です、と平気で言う。信じられません!」。

毎日イライラするほど感情が揺さぶられているとしたら、それは特別な反応が起きている証拠です。

さっそくそのイライラ感を紐解くと、「言われなくても動くべき」「無理してでも頑張るべき」とう考えがくっついているのに気づきます。「イライラ」の裏側には「~すべき」という「考えや価値観」があることはとても多いのです。これらを頑張ってきた人、こだわってきた人ほど、守らない相手にイライラが発動します。部下はきっかけにしかすぎないのです。この「~すべき」は、本当に絶対的ルールなのか、そうしないと世界は終わるのか、自問自答していくと、イライラ感が少しずつ軽減されると思います。

「こうあるべき」という「考え・価値観」は、誰もがそれぞれ数多く持っています。これらは幼い頃に、親や先生、社会から受け取ってきたもの。リリイさんの実家は商売をしており、お母さんは休みなく働き続ける人でした。姑に小言や批判を言われぬよう、先回りして動いていました。そんなお母さんの姿から、無意識に、「無理してでも頑張るべき」「言われなくても率先して動くべき」という「~べき」を取り入れていったのです。

それは決して悪いものではありません。おかげで、出せた成果もたくさんあります。
ただ、自分の意志というより、「こうあるべき」という声に添って動いているので、だんだん疲弊していきます。

そろそろ、自分らしい歩幅にシフトしていくタイミングがきているのです。
まずは、ここまで頑張ってきた自分を認めて労ってあげましょう。
そして、「こうあるべき」をこのまま持ち続けるか、ゆるめていくか、手放していくか、どうしたいか自分に聴いていきましょう。

自分の心を無意識に縛ってきた「こうあるべき」は、「~したい」に変換してみます。「無理してでも頑張るべき」を「無理してでも頑張りたい」と口に出してみるのです。すると、「いや、無理しない程度に頑張りたい」と、その時点での素直な気持ちが沸き上がってきます。「率先して動きたい・・いや、出来る人がやればいい。必要なときは動きたい」といったふうに。

お母さんから受け継いだ「こうあるべき」を後生大事にする必要はなく、自分が「したい」ことを選択できるのです。今の自分にぴったりなものを選択して、自発的に「やりたい」「やる」と決めて動くと、主体性が生まれ、活力が湧いてくるものです。

イライラの発生源が相手ではなく、自分の「こうあるべき」から来ていたと理解が進めば、再び感情が揺さぶられたとしても、自分の中で起こしていることだと気づいていけると思います。平常心に戻れば、シンプルにフラットに指示や注意ができるでしょうし、相手の立場に立ってベストな接し方を考えていくこともできるでしょう。

そしてまた、「こうあるべき」が見つかったら、ひとつひとつ吟味して検証していけばいいのです。
その度に自分らしさが香りはじめ、心もラクになり、生きやすくなっていくはずです。


執筆:2019年3月
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

取材・文:松井 美由紀
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