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2019/09/01 【山口】下関

可愛らしい農家の夫婦は、地元でクールなダンスを踊る【前編】|nacayoci(なかよし)

by 松田 澪衣菜
埼玉県出身、山口県在住。ソーシャルメディアに特化した広告代理店に勤務後、2年前に萩市にお引越し。現在はゲストハウスで勤務する傍ら、古道具屋を営んだり、萩の魅力を…

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農道でお揃いのオーバーオールを着るご夫婦。一見、とても可愛らしいこのご夫婦は、実は農家でありながら、とてもクールなダンスを踊るユニット。その名も“nacayoci(なかよし)”。イベントで何やら盛り上がっているぞ……?と思うと、そこには、ダンスステップレクチャーをしているお二人の姿が見かけられます。

今回は特別にnacayociさんのダンス動画もご紹介していきます!


―お二人は“nacayoci”という名前でダンスユニットを組まれていますね。まず、どんなダンスを踊られるのか教えていただけますか?

(ノッポさん) 僕らがやっているのは、ロックダンスと呼ばれるもの。Rockと勘違いされることが多いのですが、ロックダンスの語源は鍵を閉める方のLock。つまり動作を止めるダンスなんです。毎年日本で開催される世界大会“ワールド・ダンス・コロシアム(WDC)”の九州予選では2016年、2017年と二年連続準優勝をして、東京の本選に出場しました。

【ダンスを披露してくれたnacayociさん】


―そうなんですね!ノッポさんはいつからダンスをされているんですか?

(ノッポさん) 僕がロックダンスを習い始めたのはわりと遅くて、21歳のとき。中学生の頃からロックダンスをやりたいと思っていたんですが、近くにロックダンス教室がなくて。でも、島根県益田市で会社員をしていたときに出雲市にロックダンス教室があることを知ったんです。どうしてもロックダンスがやりたいという思いもあり、車で3時間くらいかけて、初めてレッスンに行きました。


―ダンスをやりたいと思うようなきっかけが、何かあったのでしょうか。

(ノッポさん) テレビの影響が大きいですね。僕が影響を受けたのは、めちゃイケの一番はじめのジャニーズJr.にオファーシリーズ。そこでナインティナインの岡村さんがロックダンスを踊っていたのを見たんです。あとは、同時期にテレ東でもRAVE2001というダンス番組をやっていて。今でもダンス仲間とその話をすると盛り上がりますね。

(メグさん) 私はちょっと世代が違うのと、島根県の実家だとテレ東が入らなかったので、RAVE2001は知らなかったんです。

(ノッポさん) たぶん電波状況が違うんだよね。僕の実家はギリギリ福岡の電波が入っていたみたいで。ノイズはひどかったですけど(笑)


―メグさんは何をきっかけにダンスを始められたんですか?

(メグさん) ダンスをしたいなと思ったのが、小学生の時です。やっぱりテレビの影響なんですけど、FolderとかSPEEDが全盛期のときで、「何この人たち…カッコいい!」と衝撃を受けました。ただ、島根県出雲市の田舎の方に住んでいたので、タウンページを開いてみても社交ダンスしか載っていなかったんです。


―えっ小学生でタウンページを開いたんですか。それはすごいですね。実際にダンスをはじめたのはいつ頃ですか?

(メグさん) 隣町の高校に通うようになって、そこで友達になった子がダンスをやっているとわかったんです。すぐにダンス教室について行ったんですけど、行ってみたらジャズダンスで。その時は漠然とダンスがしたいと思っていただけで、ダンスのジャンルってあまりわからなかったんですけど、なんか違うなあと思ったんですよ。それで、また別の人が教えてくれたのがロックダンスで、「これだぁ~!わぁ~!」ってなって。ずっとやりたかった、かっこいいダンスに出会った瞬間でした。


―小学生の頃の夢に近づいたんですね。そこからおふたりはどうやって知り合うのでしょう?

(ノッポさん) 僕はメグちゃんと初めて会った時のことを鮮明に覚えていて。初めて出雲市のダンススクールに行ったときに、その教室の一番後ろにメグちゃんが座っていたんです。当時メグちゃんは高校生で制服を着ていて、でもそのときのメグちゃんはなぜか踊らないんですよ。ずっと鏡ごしにニヤニヤしながら見ていて、何なんだろう、この娘は……っていうのが第一印象ですね。

(メグさん) 私は当時、靭帯を切っていたので、ずっと見学をしていて。みんなが踊っているのを見て、覚えていただけなんですけどね。


―ノッポさんにとっては鮮明な記憶なんですね。そんな出会いから、ユニットを組むに至ったんですね。

(ノッポさん) 数ヶ月に1回、出雲市のダンススクールに行くようになったんです。仕事終わりに益田市から行って、日付が変わるくらいまで出雲にいたので、いつもすごく眠たくて。キツい時期でしたね。それから3年後、出雲に異動になって、メグちゃんとはそこで初めて話をするようになりました。

(メグさん) 私は、高校の同級生の女の子と3人でやったりもしてたけど、みんな卒業してから辞めちゃって。私が社会人になった年、ちょうど出雲市に転勤になったノッポさんと一緒に組むことになったんです。

【さすが、息ぴったりのnacayociさん】


―島根県でユニットとして活動を始めたおふたりが、なぜ今山口県で農業をされているんでしょうか?

(ノッポさん) 転勤で山口県に住むことになって6年前に結婚をしたんですが、その後、身内の不幸が重なって家業の農業を継ぐことにしたんです。それで、下関には今年1月に戻ってきました。今は地区の方に農業を教わりながら、お米とみかん農家を兼業でやっています。子どもの頃からお世話になっている方々なので、孫のように扱ってくれるんです。普段は石川さんって呼ばれているんですけど、不意に「ゆうちゃん」って呼ばれたり。故郷で暮らしているという実感が湧く瞬間ですね。

【「トラクターに乗るのが楽しいんです」とノッポさん】


―最近はこのあたりでダンス教室も始められたんですよね?

(ノッポさん)
ちゃんと教室を始めたのは今年5月からで、隈研吾さんが建築されたコルトーホールを使用しています。ダンスが初めての人にも来て欲しいと思っているので、月に1回の教室では、簡単なダンスステップをやっています。ダンスは大きな動作で踊るものだというイメージを持って、苦手意識を持ってしまう方もいるんですが、そんなに大きな動作をする必要はなくて。例えば、歌を歌う時に大声で叫ぶばかりじゃないと思うんですが、ダンスにもいろんな大きさのダンスがあります。ここでは日常的な会話のようなノリで成立するダンスをやっていきたいと思っているので、あまり負荷がかからない、怪我をしにくい内容にしています。もし、もっとダンスをやりたい、スキルアップしたいと思う人がいれば、週に1回の教室にもぜひ通ってみていただきたいです。ダンスを続けることで学べることもたくさんあると思うので、小さなお子さんや学生さんにとって、大切なことを学ぶきっかけになればと思います。大人の方にとっても地域コミュニティ作りや運動不足の解消にもなると思うので、お役に立てる部分があるんじゃないかなあと。僕らは幅広い年代の人にとって、“暮らしの中に当たり前のようにダンスがある街”となることを目指しているんです。


今回は特別に、ダンス教室を開かれているコルトーホールでダンスをご披露いただきました。nacayociさんの息ぴったりでクールなダンスを、皆さんもぜひ一度ご覧ください!
 



後編では、おふたりのユニット名の由来やダンスへの想いについてより詳しく伺っていきます。乞うご期待!

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nacayoci (なかよし)
 
nacayoci  : https://www.instagram.com/nacayoci/
ノッポさん: https://www.instagram.com/noppo_nacayoci/
メグさん : https://www.instagram.com/megu__nacayoci/

取材時期:2019年7月
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。
最新の情報は直接各スポットへお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

取材・文:松田 澪衣菜
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