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2018/10/19 【山口】下関

【まちに人あり歴史あり】100年の歴史をもつ青海苔羊羹

by 編集部:ちゃちゃ
福岡県北九州市生まれ。 普段はごろごろ大好きインドア派。 美味しそうなもの、綺麗なお花、のんびりできそうな温泉、その他わくわくしそうなことを見つけると急遽アクテ…

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突然ですが、皆さんは「青のり」と「あおさ」の違いをご存知ですか。

馴染みのあるお好み焼きやたこ焼きの上にかかっているものの大半は実は「あおさ」なんです。スーパーなどで売られている「青のり」も、パッケージに青のりと書いてあっても、実はあおさだったということが多いようです。
私も今回お話しを聞いて初めて青のりとあおさが全く別の海藻であることを知りました。あおさと比べて青のりの方が、風味がよく香りも高いため高級品となっています。

そんな青のりが下関市豊北町で採れるんです。
青のりは淡水と海水の混じった汽水域と呼ばれるところで育つのですが、下関市豊北町にある粟野川は、油谷湾からミネラル豊富な海水が流れ込み、透明度の高い綺麗な水質のため、青のりの生育場所に適しています。

 

青海苔羊羹

下関市豊北町には、この青のりを使った和菓子があります。「地域の特産品を使った和菓子が作りたい」その一心で作られたのが「だるま堂」の「青海苔羊羹」です。

鮮やかで澄んだ緑色。
見ているだけでうっとりするほどツヤツヤしています。

口に入れた瞬間、青のりの香りが広がり、ようかんの概念を覆しています。
青のりの風味はしっかりと感じられ、甘さは控えめ、上品な口当たりです。

 

100年続く由緒ある和菓子屋

この青海苔羊羹を製造している「だるま堂」は、100年の歴史を持つ老舗の和菓子屋。世代を通して味や製法を受け継ぎ、ここ粟野の地で和菓子を作り続けています。今回は3代目の寛さんにお話を伺いました。

「だるま堂」は大正7年「満畑達磨堂」として始まり、今年100年を迎えました。七転び八起き、辛抱を表す縁起物である「だるま」が店名の由来です。

寛さんは、小さい頃、小豆で遊んだり、学校から帰ってきてようかんの切れ端を友達と一緒に食べたりと、だるま堂と共に育ってきました。そして祖父の仁助さん、父親の徳助さんの元で修行を積み、だるま堂の歴史を引き継いでいます。

ようかんは、小豆、寒天、砂糖を練って作るのですが、ようかん特有の滑らかな口当たりにするためには、火を止めるタイミングが重要だそうです。「これは昔ながらの職人技ですね」と寛さん。100年続く味や食感を変えないように守り続けています。

どれくらいの青のりが入っているのかお聞きすると、「それは企業秘密。でもたくさん入っているよ」と笑顔でお話ししてくれました。

この青海苔羊羹は、青のりの風味を最大限に生かすため、大手亡(おおてぼう)というインゲン豆を原材料とした白あんを使用しています。

 

青のり収穫

この青海苔羊羹に使用されている青のりは、寛さん自ら収穫します。青のりの収穫は1月から3月にかけて行われます。地元漁業組合の管理委員を務めている寛さんが、青のりの生育状況を見極め、寛さんの合図とともに収穫が始まるのです。

青のりの色、香りはもちろんのこと収穫後の干し方など、品質にこだわっています。
素材にこだわり、製法を引き継ぎ、ようやくこの青海苔羊羹ができあがるのです。

粟野では、ようかんといえば緑色と思われているほど地域に愛されているソウルフード。一本一本丁寧に作られたようかんはお茶受けや親しい方へのお土産にも喜ばれるそう。

100年守り続けてきた味を、是非味わってみてはいかがですか。

取材:2018年9月
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。
最新の情報は直接各スポットへお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

取材・文:編集部:ちゃちゃ
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Spot Information

だるま堂

住所 山口県下関市豊北町粟野2376−1
TEL 083-785-0032
営業時間 9:00~18:00(12月〜2月)/9:00~19:00(3月〜11月)
定休日 火曜日(祝日の場合は水曜日)
URL http://www.darumado.jp/

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