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2018/10/05 【山口】山口

【オトナ女子旅】白ぎつねに導かれてのんびり湯田温泉を歩こう(前編)

by 大内 理加
編集・制作会社でライター・エディターとして務めた後、5年前に独立。最近はカメラ片手にさまざまな街を歩く“ぶらり旅ライター”として神出鬼没…

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少し肌寒くなってくるこの時期、恋しくなるのはやはり温かいお風呂。そこで、今回は山口県内でも指折りの湯どころ・湯田温泉をご案内したいと思います。


「新山口駅」から山口方面行きの電車に乗り込むところからスタート。


オレンジ色の普通列車がゆっくりと新山口駅のホームをすべり出し、ガタタン、ゴトンとのんきな音をたてながら田園風景を走ります。手元のスマホをちょっとだけオフにして、遠くに流れる雲や田んぼを眺めながらこの列車のリズムを全身で感じてみてください。湯田温泉の旅は、このくらいゆったりとした気持ちで巡るのがおすすめです。街角には決して派手ではないけれども、心がホッとする何かが隠れていますので、慌ててお見逃しなきように。

湯田温泉駅
住所:山口県山口市今井町4-26


さて、湯田温泉駅に到着したら、まずは温泉のシンボルである「白ぎつね」にご挨拶を。白ぎつねが湯田温泉のお湯で傷を癒していたという「白狐伝説」にちなんで、街中のいたる所に白ぎつねのモチーフが使われているんです。駅の入り口そばの大きなモニュメントから、温泉街に向かう途中のマンホール、公園の遊具まで、旅の間に何匹の白ぎつねに出会えるか数えてみるのもおもしろいですね。


街中には、白ぎつねやお祭りにちなんだマンホールが点在しています。足元にも注目ですよ。

駅から温泉街までの間にあるのは、幕末から明治にかけて活躍した偉人・井上馨の生家跡に建てられた「井上公園」。


駅から温泉街までの間にあるのは、幕末から明治にかけて活躍した偉人・井上馨の生家跡に建てられた「井上公園」。幕末の政変で京を追われた公家・三条実美が身を寄せた「何遠亭(かえんてい)」を再現した雅な日本家屋で、無料で休憩もできます。中原中也の詩碑や湯田温泉を愛した俳人・種田山頭火の句碑も見どころです。

井上公園
住所:山口県山口市湯田温泉2-5
TEL:083-934-2832、休憩所(何遠亭)083-923-3775
営業時間:公園は常時開放、休憩所(何遠亭)は10:00〜17:00 ※11〜3月は〜16:00
定休日:休憩所(何遠亭)のみ水曜、お盆、年末年始 ※荒天時は休みの場合あり


井上公園内には、白ぎつねの遊具もあり、大人から子どもまで楽しめます。

温泉街に入ったら、まず観光情報を集めつつ、“かけつけ一杯”をどうぞ。実は「湯田温泉観光案内所」の前には、無料で飲める温泉「飲泉」があるんです。まろやかな喉ごしでお腹の中からほんのりと温まりますよ。

湯田温泉観光案内所
住所:山口県山口市湯田温泉2-1-23
TEL:083-901-0150
営業時間:9:00〜18:00 ※飲泉は10:00~22:00
定休日:無休


飲泉は、素手では熱すぎるのでコップか水筒などを持参しましょう。案内所の中で1個200円のぐい飲みも販売していますよ。湯田温泉旅館協同組合のキャラクター「ゆう子」ちゃんのイラスト付きです。“ぶちカワイイ“ですね♡

気持ちもほっこりしてきたところで、湯田温泉が誇る詩人・中原中也を訪ねて観光案内所から歩いて3分ほどの場所にある「中原中也記念館」へ。

中原中也記念館

ここは日本の近代詩に大きな足跡を残した中原中也の作品やその生涯を紹介しています。「汚れつちまつた悲しみに……」「サーカス」など教科書でも目にしたことのある有名な作品はもちろん、ゆかりのある作家との企画展など、さまざまな視点から詩人・中也に触れることができます。

中原中也記念館

抒情豊かな作品とともに、その人となりも魅力にあふれていたという中原中也。地元に関するエピソードも残っています。10月22日の命日の前後には30歳で夭折した中也を偲んで「中也忌」を開催するそうです。

中原中也記念館

また、館内では2019年2月17日まで「中原中也の散歩生活」を開催中。中也の詩作と散歩に注目した展示は予備知識なしでも十分楽しめます。見れば散策がよりはかどりそう。


受付横のガチャガチャもぜひ挑戦を。手のひらサイズの詩集やマグネットは文学ファンにはもちろん、そうでない人へのお土産にも好評です。
中原中也記念館
住所:山口県山口市湯田温泉1-11-21
TEL:083-932-6430
営業時間:5〜10月9:00〜18:00 (最終入館17:30)、11〜4月〜17:00(最終入館16:30)
定休日:月曜、毎月最終火曜、年末年始※その他展示替え期間などの臨時休館あり
URL:http://www.chuyakan.jp/

中也の詩の世界に浸った後は、記念館のすぐ目の前にある「狐の足あと」にも立ち寄ってみましょう。こちらは、コーヒーやスイーツ、地酒まで楽しめるカフェと足湯を備えた湯田温泉の“観光回遊拠点施設”。特に奥のカウンター席は競争率高め。何しろ緑鮮やかな庭を眺めつつ足湯に入りつつドリンクでホッと一息という至福の時間が過ごせますから。これぞ、真の贅沢ですよね。


店内にある「窓辺の湯」、木漏れ日を感じながら浸かる岩風呂「四季の湯」、中原中也の詩をテーマにした音楽が流れる「言音の湯」と趣向を凝らした足湯があり、200円で全て利用できます。


カフェでは中原中也や白ぎつねにちなんだメニューが人気です。コーヒーは地元で人気の自家焙煎珈琲店「花あそび」の豆を使用。まろやかなミルクの後に訪れるほのかな苦味と深い香りは中也の詩を思わせます。
白ぎつねのアイスは、なんと油揚げでバニラアイスを包んでいます。はじめはパリッとしていますが、口の中でほどけると不思議な食感に変わります。手でつかんでガブリと…。う〜ん、かわいすぎて思わずためらっちゃいます。


山口といえばおいしい日本酒!中原中也も好んで飲んでいたそう。こちらではオススメの地酒をおちょこで1杯ずつ試し飲みできるセットも用意されています。旅の空の下で味わう昼酒もオツですよ。

<後編に続く>

執筆:2018年10月
※本記事の情報は執筆時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。
最新の情報は直接各スポットへお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

取材・文:大内 理加
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