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2018/11/23 【山口】柳井

景色もご馳走、大畠瀬戸が育んだ海の恵みを存分に

by 大人のteatime:城尾
瀬戸内に面したのどかな田舎の風景が広がる山口県熊毛郡平生町で起業して1年。 “ふるさと山口の魅力を再発見するとともに、大人世代がもっとアクティブに、…

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山口県柳井市から周防大島大橋に向かう海岸沿いは、穏やかな瀬戸内海の美しさが目の前に広がっています。
本州と周防大島に挟まれた瀬戸は特に「大畠瀬戸(おおばたけせと)」と呼ばれ、柳井と愛媛県松山を行きかう防予フェリーや、春になれば鯛の一本釣りの釣り船で賑わったり、優雅に泳ぐスナメリの姿があったりと、のどかで豊かな海の姿を見せてくれます。

その大畠瀬戸の海岸線沿いに「鳴門」があります。40年以上にわたり、瀬戸内の新鮮な魚介を使った釜めしや魚料理を出している名店です。ここは昔、大畠村鳴門と言う地名だったことからこの名前を付けたそうです。

現在、田中悦二さんと息子の康隆さんが2代目として腕をふるっています。康隆さんは、毎朝柳井港の魚市場に出かけ、地元の漁場で捕れた魚介のセリに加わります。
「季節によって水揚げされる魚は変わりますが、たくさんの種類の魚が市場に並びます。マナガツオや、ヒゲソリダイなど珍しい魚に出会うこともあり、刺身で頂くと美味しいですよ。渡り蟹(ガザミ)もよく見かけます。ガザミの種類はたくさんありますが、市場の方さえも名前がわからない“カニ”が水揚げされていることも。ほんとうに瀬戸内は魚介の宝庫です」。

今朝仕入れたヒゲソリダイを見せてもらいました。

「春は、エビをしっかり食べて育った鯛が本当に美味しいですしこの瀬戸内の良さを皆さんに伝えたくて」と、康隆さんはなごやかに話します。その日に水揚げされた魚介を使ったお刺身は、瀬戸内の贈り物です。

「鳴門」の看板メニューは、素材の力強さをそのまま閉じ込めて炊き上げる種類豊富な釜めしです。
ふたを取った瞬間、ふわっとダシの良い香りがして食欲をそそります。「おいしい釜めしをもっとおいしく味わっていただくために、ふたを開けたら底までよくかき混ぜ、一膳ついだら、ふたをして蒸らしてください。最後までより美味しくいただけます!」と康隆さんが教えてくれました。

アシアカエビの釜めしは、底引きで獲れたアシアカエビを頭付きで炊き上げるのでミソごと入っていてエビの濃厚な旨味を味わえます。新鮮なアシアカエビだからこそできるおいしい一品です。

大畠瀬戸と言えば鯛です。焼き鯛の釜めしは、身が太ってきた鯛を新酒の搾りたての酒粕に漬けて焼き、釜めしにしたもので、お酒の香りをまとわせた、春にしか食べられない一品です。

こちらのアナゴの釜めしは、ふっくらと仕上げた大ぶりのアナゴと、その濃厚な脂が幸せな気分にさせてくれます。山椒をのせてさっぱりと。

潮の流れが早く、きれいな瀬戸の海で育つ瀬戸貝は、ムール貝より大きく20~30cmほどあって、冬から春にかけて旬を迎える貴重な貝です。瀬戸貝をふんだんに入れて炊き込んだ釜めしは、濃厚な味わいが楽しめます。

他にも渡り蟹、イカ、タコなど、旬の食材に合わせた釜めしは、どれも逸品ばかり。地元の鮮魚のおいしさを追求し、器や盛り付けにもこだわる康隆さんは、「どうすれば、足を運んでくれるお客様に喜んでもらえるか、日々勉強です」と目を輝かせます。その好奇心が、瀬戸が育んだ魚介の新たな魅力を引き出しているのかもしれません。

新鮮な魚介だからこそ味わえる料理とともに、季節ごとに変わる大畠瀬戸の表情を楽しみながらゆったりと過ごしてみてはいかがですか。

取材・文:大人のteatime:城尾
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Spot Information

鳴門

住所 山口県柳井市大畠1421-1
TEL 0820-45-3144
営業時間 Lunch 11:00~15:00/Dinner 17:00~21:00
定休日 毎週火曜日・第4水曜日

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