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2018/12/01 【山口】山口

【オトナ女子旅】 あふれるコーヒー愛と最新アート。山口駅のまわりはみどころいっぱい!

by 大内 理加
編集・制作会社でライター・エディターとして務めた後、5年前に独立。最近はカメラ片手にさまざまな街を歩く“ぶらり旅ライター”として神出鬼没…

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 今回は山口県庁の最寄駅、「山口駅」周辺をご案内します。このエリアは、瑠璃光寺五重塔や明治維新関連の史跡など歴史ファンなら見逃せない名所もあれば、山口県立美術館や山口情報芸術センター[YCAM]といったアート心をくすぐるスポットもあり、年代を問わず楽しめるエリアです。


まずは山口駅から歩いて3分ほどの「山口市中心商店街」へ。こちらはJR山口駅から山口市役所までを結ぶ道路(駅通り)と、約700mのアーケードが交わる十字形の複合商店街。全部で7つの商店街から構成され、約300もの店が軒を連ねています。

今回は、その中でも「道場門前商店街」にあるカフェ「COFFEEBOY山口店」におじゃましました。


まるで郊外のカフェにいるようにゆったり過ごせる広々としたテラスは、これからの季節にぴったりです。

この「COFFEEBOY 」の本店は、山口県周南市にあり、約60年もの歴史を持つ、自家焙煎珈琲の先駆け的存在。今では県内に6店舗出店しており、立地に合わせて店構えを変える地域密着型のお店です。「山口店はお買い物の休憩にはもちろん、周辺に大学が近いことから学生さんが勉強や読書に利用されることも多いんですよ」と店長の佐藤仁美さんが教えてくれました。


入り口には、本日のおすすめの豆がお出迎え。それぞれの魅力が分かりやすく紹介されています。


明るい日差しと温もりのあるウッドテイストの店内に入ると、カウンターの下に「スイートなコーヒーを提供します」の一文が。これって、ブラックコーヒーは出していないってことでしょうか?

「いえいえ。甘味料を入れるという意味ではないんですよ。コーヒー豆はもともと果実なので、やはり自然の甘みが備わっているんです。その本来の味わいを感じていただけるように心がけています」

この言葉の意味、本日のコーヒーからチョイスした「モカ・イルガチェフェ・ナチュラル」を一口いただいたら実感できました。豆が持つ深い香りとコク、心地よい酸味を味わった後、丸みを帯びた余韻がふわっと広がります。口の中だけではなく、空間自体を和らげてくれるまさに“スイート”なコーヒー。常連の方が多いのも納得です。


佐藤さんをはじめ、スタッフさんの優しい笑顔に癒されますが、皆さんコーヒーの話を始めたら止まりません。溢れ出るコーヒー愛を込めて、一杯ずつ丁寧に淹れてくれます。「わざわざ選んでいただいているのだから、ここに来て良かったと思ってもらいたくて。お客様が素敵なお時間を過ごされる時にCOFFEEBOYの一杯がそばにいれたら幸せですね」。


肌寒い時期にはほっこり温かいカフェラテもおいしいんですよね。ふわふわのミルクの泡とエスプレッソのバランスも絶妙です。


お土産に自家焙煎豆を買っていく方も多いそう。山口県出身のサナエ・ヨシマツさん が運営する「サナエ・ヨシマツ農園」 の豆など約10種類のほか、牛乳で割るだけで喫茶店風のカフェオレが味わえる「ナギサ珈琲店のカフェオーレ」もおすすめ。ナギサ珈琲店とは「COFFEEBOY」の前身だった時の名前。レトロなラベルも素敵です。

COFFEEBOY 山口店
住所:山口県山口市道場門前2-2-5
TEL:083-922-0528
営業時間:10:00〜18:00
店休日:なし
HP:https://www.coffeeboy.co.jp


おいしいコーヒーの後は、少し遠出してみましょう。山口市中心商店街から湯田温泉方面に15分ほど歩くと、広い芝生と大きなガラス張りの建物「山口情報芸術センター」、通称「YCAM(ワイカム)」が見えてきました。展示空間と映画館、市立図書館、ワークショップスペースなどを備えた複合文化施設です。

YCAMでは、「コロガル公園コモンズ」、「メディアアートの輪廻転生」など、県内外からたくさんの人を惹きつけるユニークな展示を続けています。


10月28日までホワイエで開催されていた「メディアアートの輪廻転生」の様子。作品の死と転生についてアーティストの目線から考える展覧会です。



こちらも10月28日まで開催していた「コロガル公園コモンズ」。最新のメディアテクノロジーを駆使した子どもの遊び場です。子どものユニークな発想にこちらも元気をもらえます。

館内には、子ども連れのご家族がたくさん。YCAMの展示は、見るだけでなくワークショップも積極的に開催しており、子どもと一緒に遊びながら作品に親しむことができます。

山口情報芸術センター[YCAM]
住所:山口県山口市中園町7-7
TEL:083-901-2222
営業時間:10:00〜20:00
休館日:火曜、年末年始
HP:https://www.ycam.jp

さて、お腹も空いてきたところで、YCAM内にオープンした「スタジオD」でランチタイムです。ここでは、好きな食材を組み合わせて自分好みに仕上げる「カスタムバーガーワークショップ」が人気。これまで、バイオテクノロジーや味覚ワークショップなど、食への様々なアプローチを重ねてきたYCAMならではのアイデアです。


野菜やパテ、バンズなど様々な食材のカードが壁に吊るされていて、その中から好きな食材カードを持ってレジに並びます。カードを重ねる順番で具材の位置を好きに変えることができます。ゲーム感覚で組み合わせを楽しみましょう。



食材カードには値段のほかに産地の情報などもしっかり表示されています。産地に「Food computer」と書かれたレタスを選ぶと、スタジオD入り口にあるプランターから自分でレタスを摘むことができるんです。摘みたてはもちろんシャキシャキ!ハンバーガーをよりおいしく演出してくれます。

サイドメニューも山口の旬のフルーツを使ったドリンクやデザートが日替わりで用意されています。また、フライドポテトを注文すると、多彩なトッピングパウダーを組み合わせて、新しい味覚を探すことができる「フードパウダーミュージアム」が体験できるんですよ。


今回は、ハンバーガーとフライドポテト、ドリンク、デザートで1,470円。秋らしいカボチャバンズと照り焼きパテにベーコンや焼きタマネギを挟みました。みっちりと詰まったカボチャバンズはほのかに甘く、ジューシーなパテやベーコンにもマッチ。野菜の甘みと酸味がより引き立ててくれます。地元産梨のドリンクとイチジクのコンポートも果実そのものの甘さが十二分に味わえました。


フードパウダーミュージアムはこんな感じ。壁一面に設置されたパウダーは、酸味、塩気、辛味など味覚ごとにグループ分けされています。パウダーの数は約100種類。私はワサビ・アマナツ・塩という和フレーバーの組み合わせに挑戦。アマナツの苦味とポテトの相性が絶妙でした。


自分がオーダーしたハンバーガーやパウダーのレシピを記録する、こんなシートも用意されていました。自由に味の感想を書き込めるシートになっていて、記入後はスタジオDの壁に貼りだすことができます。ワークショップ感覚で、自分の好みの味を探求できる新しいハンバーガーショップです。

スタジオD
住所:山口県山口市中園町7-7 山口情報芸術センター[YCAM]内
TEL:083-901-2222
営業時間:11:00〜18:00
休館日:月曜、火曜、年末年始
HP:https://www.ycam.jp

さて、名残惜しいですが、そろそろ帰りの電車の時間が迫ってきました。山口駅に戻ると、何やら人だかりが見えます。改札を抜けてホームに向かうと、幸運にも「SL山口号」の発車に立ち会うことができました。



発車のタイミングで鳴らされる警笛、機関士さんと乗客の皆さんの笑顔。

最後に山口駅ならではの光景を満喫できました。みなさんも歴史とアートが点在する街、山口に出かけてみてはいかがでしょうか。

取材時期:2018年10月
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。
最新の情報は直接各スポットへお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

取材・文:大内 理加
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